オンラインxオフラインの可能性を探ってます
コロナ禍で、壊滅的な影響を受けているゲストハウス業界です。夏休みに向けて、淡い期待を寄せていたGo To トラベルキャンペーンも、前途多難な様相を呈してきましたから、頭が痛いです・・・。
Go To に関しては、また思うことを書く機会があるかもしれませんが、ここでは棚上げにして、そんな状況下でも各ゲストハウスは頑張りますよ!ってことを今日は書きます。
目次
1.オンライン宿泊やってみた
2.オンラインで出会った人がリアルでやってきた
3.オンラインの可能性を探ってみよう
1.オンライン宿泊やってみた
友達のゲストハウスオーナーたちが集って、オンライン宿泊を開催しました。
グローカル名古屋バックパッカーズホステル、南知多ゲストハウスほどほど、kawa DOCK、そして ゲストハウスMADO、の4軒のオーナーが、相互に手伝いながら、個性を発揮したオンライン宿泊をそれぞれで提供できました。
MADOは”有松さんぽ”と題して、チェックアウト後に有松をオーナーと共に散策するという筋書きで、絞り商の大店の中の中まで入っていたり、作家さんの実演を見ながら話をしたりして、楽しんでみました。評判が良かったその時の様子が、web版 BE-PALの記事になりました。

参加して下さった、エッセイストの松鳥むう さんが書いてくれたものです。その中に詳しく書いてありますが、オンラインの可能性に気づくことが多くありました。
・地元のオーナーの紹介なので、リアルでは聞けない、入れない場所まで体験できる。
・ガイドブックとリアルの中間的な存在である。
・リアルに行くのは、金銭的、心理的、状況的にハードルがある場合でも気軽に旅気分が味わえる。
やってみて、オンラインって意外とリアルとの親和性があるな~と強く感じました。
2.オンラインで出会った人がリアルでやってきた
オンライン宿泊に参加してくれたゲストが、すでに3人もMADOにやってきてランチを食べたり、予約をしてくれています!
数回のオンライン宿泊の参加者の中から、非常に高確率で訪問いただいていることになります。これは、私たちにとって予想外の出来事。オンラインの底力をみた感じです。

オンラインの敷居の低さが、リアル訪問の壁を乗り越えるのに役立っていると感じています。皆さん愛知県外からの訪問で、遠くからわざわざ来てくれたのです。
始めて出会うのに、旧知の人と挨拶をする感じで、ちょっと面白いテレがありましたが、非常に会話も弾み、これは次につながると確信できました。
3.オンラインの可能性を探ってみよう
もう少し、オンラインの可能性を探ってみようと考えて、次の企画として出したのが大人の課外授業です。

前回のブログでも書きましたが、各ゲストハウスオーナーのセレクトした話題をネタにみんなで考える授業です。
1時限目は私が宿主となり、”酒造りから考える”と題して、MADOのオリジナル銘柄「雜混」ゾッコンからどぶろく醸造までの話をして、気づきを共有しました。


sharebaseというコ・ワーキングスペースに、数人のリアルゲストを迎え、Zoomでも参加者がいるという、オンラインxオフラインの初めての体験でした。
正直な感想ですが、オンラインとオフラインを同時に進行すると、どちらにも目配せが行き届かなくなっていたようですし、リアル会場のZoomカメラワークは、全体の画像を映したもののみだったので、会場にいる参加者一人一人の顔が、オンライン参加者には認識できなかった反省点もありました。
それらを踏まえて7月29日開催の2限目は、オフライン参加者もスマホで、画像のみZoom参加してもらおうと思っています。そうすれば、だれが発言したか判りやすいはず。
また、東京ではサテライト会場を設ける予定です。東京から数名が同じ場所からオンライン参加をします。いわばオフラインが2会場で、そこにオンライン参加者が加わります。
まだまだ実験段階ですが、オフラインとオンラインの融合の可能性を探っていきます。アバターを使ってみたらどうかなど、建設的な意見もスタッフの中では飛んでいます。
私は、このオンラインxオフラインのおとなの課外授業は、思わぬ副産物を作ってくれるのではないかと期待しています。
社会がコロナを機に変化するのは、間違いないでしょう。その中で、オンラインとオフラインの線引きが意味をなさなくなっていく感覚があります。どこでもドアで、距離の差を飛び越えてしまうオンラインとリアルの場の融合が、新しいコミュニティーを作っていく予感がします。
おとなの課外授業、期待してくださいね!!
MADOオーナー 大島