コメ消費が減っているって

コメの需要が減っているそうです。前年米(19年7月~20年6月)の需要は、前年比30%減の713万トンだったそうです。なんと30%も減っている・・・毎年どんどん減っていますが、昨年の減少幅は予想外だったそうです。

なぜ、おコメのことに関心があるかって言いますと、日本酒を作っていたりすることも大きいですし、衣食住の中で、宿は食と住を扱います。

女将がcafeで発酵食を提供していることや、江戸情緒の有松にMADOが位置していることもあり、江戸時代の食生活をMADOで取り上げてきたから、このニュースに反応したのかも。

そこで、コメを通して、生活を考えてみました。


日本人にとってのコメ

コメは栄養が豊かで、味もよく多産性なので他の穀物よりも古来日本人にとって重要な食物でした。

コメの神様として伊勢神宮 外宮に豊受大御神が祀られているように、コメは日本人の精神的なよりどころともなっていました。

話はそれますが、観光業ともコメは深く繋がっていて、江戸時代流行した「おかげ参り」(有松が栄える所以の一つ)は、伊勢神宮の御師(祭司をとり行う人)が農業の暦や品種交配した種を配りながら伊勢神宮の布教を行っていたのが起源です。そうして伊勢信仰を広く伝えながら時代を経るうちに観光ガイド若しくは旅行業者と化して行きます。お伊勢参りを広め、伊勢に来た人々への宿提供、あっせんなど、信者の旅の便宜を計ったのです。コメを広めたら観光業に行きつくほど、コメは無くてはならないものだったのでしょう。


おかげ参りの様子 伊勢神宮 宮川の渡し

江戸時代になるとコメは税としての性格を確立します。要するにお金として用いられるほど重要な穀物ということでした。

江戸には年貢としてコメが全国から大量に届けられ、一説によると江戸庶民は一日5合のご飯を食べていたとか!

日本人にとってのコメは、神聖なもの、生きて行くための最善の糧だったのです。


どうしてコメを食べないの?

記事によると、価格が3年ほど高止まりしていたために消費が減っているとか、それに対してJA全農が、異議を申し立てているとか、政治的な話が盛り込まれていました。

コメは税金とされてきたから、どうしても政治利用をされてしまうなぁと考えながら・・・

じゃぁどうしてコメを食べなくなっているのでしょうか?

・糖質オフをしようとタンパク質主体の食生活に変わっている。

・ご飯を炊く時間がない。パンや麺であれば、すぐに調理できる。

・おかずを数品用意しなくてはならない。(パスタなどに比べると面倒)

・お昼はお弁当にご飯ではなく、グラノーラなどを食べていると健康に気を使っている感じでおしゃれ。

・ご飯は冷めたらまずいので、余ったら捨ててしまう。結局割高。(小分けして冷凍することもせず、捨ててしまう人も結構多いとか)

・10Kgや5Kgで買うので、高く感じる。(パンを焼いている女将が試算しましたが、実際にはお米を炊いた方が、パンを焼くより一食当たり安くなります)

などが考えられますでしょうか。

ようするに現代の生活がコメとなじまなくなってきているのでは?

ご飯を炊く時間がない、おかずなどの調理に手間をかけたくないとか、より健康的になるためにご飯以外のものを食べた方がいいなど、時間と効率そして差異化を考えてコメ消費が落ちている気がします。


スローライフ

江戸時代のようなスローライフから、今のような効率化して余裕が無くなった生活への移行が、コメ消費を減少させているのでしょうか?

江戸の庶民は、朝に一回ご飯を炊くだけで、昼と夜は冷飯を食べていました。白米は食べることができましたが、一汁一菜にておかずは質素な食事でした。

ほとんどのカロリーを白米から得ていたので、コメの消費が高かったのです。

おかずも棒手振りと呼ばれる物売りから、つくだに、煮物、豆腐、納豆などを買い、調理をほとんどすることなく食事をすることもあったようです。

これは意外と効率面ではよかったようで、かまどの薪の節約にもなったのでしょう。

なんとなく、スローライフだったからおコメの消費が多かったのではなさそう。


バランスの問題では

私たち夫婦は、競争社会から距離を置いて5年ほど暮らしてきました。都会で疲れて田舎へ移住する人々を多く見てきて、スローライフが世の中で求められているのは肌で感じています。

だからと言って、のんびり暮らすことがベストだとは考えていません。5年間いろいろな人々を見て感じることは、バランスです。価値観をしっかりと持って流されずバランスの取れている人は、元気だし、輝いています。

江戸庶民は、白米を食べられるという自尊心で、白米ばかりで脚気になりながらも、都市生活とのバランスを取っていたのでしょう。

コメの消費が落ちているのを、政治的な扱いで考えるのではなく、ご飯を食べることを主体に考えてみると、均衡する点を変えることが出来るかもしれません。

以前、無肥料無農薬米を収穫した時にMADOにてご飯会をしたことがあります。かまどでご飯を炊いて、皆が車座になって頂きました。なんと美味しかったこと。

ご飯会 かまど炊きご飯をみんなでいただきました

家庭でも孤食が増えている中で、ご飯の位置づけも変化しています。

「日本人に取ってコメとは」というような一種イデオロギー的なものではなく、「今日誰とご飯を食べるの?」と童心に帰ったような、毎日どんなご飯を誰と食べるかという観点から、結果論的にコメの消費がどうなるかを考える必要があるのでしょう。

ご飯は、生きて行くために最も重要なものだから。食べることを大事にしたいですね。



ゲストハウスMADO

大島


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