草木萌え動る(そうもくめばえいずる)
冬の間に蓄えていた生命の息吹が外へ現れ始める頃 / 雨水 末候 第6候 いつも何気に歩いている道の傍にあるタンポポが黄色い花を咲かせていたり、ハコベが小さな白い花をつけていたりと野花も春の訪れを教えてくれるのですね。 足元から花が咲き始め、春が始まるこの頃が好きです。
以前、MADOでストックホルムからのゲストさんとローゼンダール・ガーデンの話をしていた時のこと。
膝から下を指差して「このくらいの花の高さのに時期に訪れるのが好き」と言ったゲストさんに
思わず私は「その時期って春だよね?」って答えたら、「yes!」と喜び、私の稚拙な英語力にもかかわらず意気投合して楽しいおしゃべりの時間となりました。
寒い冬を乗り越えての春の訪れは愛おしいのだよね〜♪ みんな一緒だね!
下記は秋のローゼンダール・ガーデンです。

今頃のローゼンダール・ガーデンの土の中はこんな感じ?? 土の中からモゾモゾっと出てくる芽を愛おしんで描いてみました。
時候の稚拙な絵:女将作

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キャベツ/甘藍ってとても親しみやすい野菜ですよね。
通年出回っていますが、葉が柔らかく、みずみずしい春キャベツ、しっかりとした歯ざわりの硬い冬キャベツ。
大きく特徴が分かれます。 キャベツを使った好きな料理は? 私はロールキャベツ!!
寒くなってくると食べたくなって作ってしまうのですよね〜 mado cafeでも冬になるとロールキャベツは登場します。
ロールキャベツの歴史は古くて、1世紀頃アナトリア半島で食べられていた葡萄の葉っぱで肉を巻いた料理が起源で、その後キャベツの葉で巻くようになり、今では世界中に広がっている家庭料理でなんですって! 私は一時期、各国のロールキャベツは?といろいろなお店で食べまくったり、調べて作ってみたりしていました(笑) それぞれの国で少しずつ違った食べ方をするので、それも興味深いのですよ〜♪ で、今回は春キャベツを使って、春らしいロールキャベツとは?を考えてみました。 コトコト煮込むと冬のロールキャベツとは違い、春キャベツの食感を生かし、トマトの酸味を効かせることにして。
表面に焼き目をつけたかったので、キャベツは巻きませんでした。 ロールキャベツとは言えませんけどね。(苦笑) 七十二候 | mado cafeレシピ
春キャベツのトマトグリル煮

中身の具材はそれぞれの家庭で作るレシピで良いと思います。(いつも大雑把なレシピでスミマセン)
今回は、鳥のミンチと木綿豆腐で具材を作りました。
1) キャベツは芯の部分を残して薄めの半月切りにする。
2) ミンチ、豆腐(ミンチの1/2の量)に片栗粉、塩を加えよく混ぜ、パテを作る。
3) キャベツ葉の隙間に2)を塗り込むか、半月切りキャベツ2個の間に2)を挟むかする。
4) 3)をフライパンに多めのオリーブオイルで3)を強火焼きする。 5) キャベツを取り出し、焼き油の溜まったフライパンにニンニク、オレガノ、トマト麹を入れ軽く煮込む。
6) キャベツと5)を一緒にしてグリルで10分程焼き煮する。(蒸し焼きする感じです)
7) キャベツから水分が出て薄まった煮汁を再び火にかけて味を整え、とろみあるソースに仕上げる。
8) 盛り付け、7)をかけた後、ブラックオリーブとイタリアンパセリを散らして、オリーブオイルをかけて完成です。 mado cafeに来て下さったイタリア人ゲストさんに「このトマトソースはオヤジの作る魚料理のソースと同じ味がして美味しい!」と喜んでもらえました。 なるほど。。白身魚にも合うかも?ですね!
イタリアのロールキャベツにもトマトソースがかけてありました。 イタリア=トマトです(笑)
そしてフィンランドのロールキャベツは煮込まないでオーブン焼きします。 う〜ん。三つの国の合作キャベツ料理になった。と自己満足なわたくしです〜♪ ではまた次候 〜女将