Go Toトラベル から考えること
全国的に新型コロナ感染者が増えてしまって、連休で移動をするにも何かと気を遣いながらになってしまいますね。
そんな中、渦中のGo Toトラベル(以下 Go To)
お客様から「そちらの宿は、割引になりますか??」の問い合わせが入って困惑していると”なごのや”の田尾さんと、先日盛り上がりました。

目次
1.早出しジャンケンはあり?
2.日本人はいつからこんなに平和な感覚になったのだろう?
3.Go To を仕掛ける?
4.信頼と感謝が次のステージを作ります
1.早出しジャンケンはあり?
宿泊代の補助を受けるには、まず宿泊施設が登録をしなくてはならないそうですが、「どうやって登録するんだ?」(22日、田尾さんと話しているときは、まだ発表されていなかった)
やり方や方法を決めずに、実行を先走ったGo To。観光業を救済してくれるのはありがたいけど、その方法ではかえって悪影響が出ているのでは?とマスコミも煽っていますが。
田尾さん曰く「日本って本当に順序だてて仕事を進めるから混乱が少ないけど、Go To のようなこと海外では普通かもね」と。意外と冷静に分析していました。
そういえば、中国でアパレル会社を営んでいるときは、中国政府の通達程度のものでも通関などで、あたふたした覚えがあります。法律が変わると施行令、規則などのものが、現場にすぐには降りてこず、まったく機能停止なんてこともあったなぁ。
そんな政策の出し方について、Little Japanの柚木さんは、違った見方で Go To を分析しています。
うーん、信じて感謝することか。
2.日本人はいつからこんなに平和な感覚になったのだろう?
ちょっと話がそれてしまいますが、5年前中国から戻ってきたときに非常に違和感があったことがあります。「安心安全」のあれです。
システムが出来上がっていて、トラブルの少ない社会で生きていると、すべて安心安全だと思い込んでしまい、思考停止に陥っていないか?
政府が、安心安全を強調するのは、国民を思考停止にするためではないのか?と感じていました。
15年前住み始めたころ中国は、まだまだ未成熟な発展段階にあり、熱気で満ち溢れていました。未成熟なのは制度もそうで、誰かに騙されたり、粗悪品をつかまされたりは日常茶飯事ってところ。みな自分だけを信じて生きているというと大げさですが、安心安全とは言えない状況でした。
そのため、みんな「これは大丈夫か?」しっかり見極め、考え、判断して生きていました。
システムは、失敗や問題から学び作り上げられたものなので、過去からの継続的な事象には効果がありますが、新しい未来の出来事に対しては、非常に脆弱な部分もあります。
システムに守られて、安心安全と高をくくっているのは、思考停止の何物でもないと感じられました。
しっかりと考え、自分を持つことが必要なのでは?日本人は、平和ボケしてないかと感じられたのです。
3.Go To を仕掛ける?
さて、田尾さんと打ち合わせしていたのは、Go To と同じく観光消費を喚起する愛知県の政策「Loveあいちキャンペーン」でツアー申請するためです。
田尾さんは、ゲストハウスを経営する傍ら、外国人向けの旅行代理店を営んでいます。
実は私も、旅行業務取扱管理者ですので、有松で江戸を体験をしてMADOに宿泊する1泊2日のツアーを田尾さんと一緒に組んで、キャンペーンに応募しようと考えているのです。

さぁ!申し込み申請をしようと考えている矢先に、コロナ新規感染者が増え始め、Go To は迷走し始めました。
粛々とツアーの準備は進めていますが、果たしてお客さんが来てくれるのか?県内移動だから大丈夫と言えるのか?
Loveあいちキャンペーンの後は、Go To にも申し込もうと考えていたのに、どうしよう・・・?
ちょっと時機を見て、考えようかなぁ・・・などと結論出ず。
4.信頼と感謝が次のステージを作ります
ここで、中国から帰国後すぐは、違和感を感じていた安心安全に、帰国後5年もすると、自分もどっぷりつかっているのではないかと思われてきました。
やるかやらないかを世間の情報に流されて、時がたつまま決めかねている。それでは、思考停止じゃないか!と
そんな今朝、このFcebookの投稿を見たのです。
大好きな熊本の宿です。そこのオーナーダイキさんが、8月からは全国から宿泊客を受け入れると投稿していました。(7月までは九州在住のひとのみ受け入れ中)
「宿泊施設として、スナフキンズを選んでくれたことに感謝し、皆様の判断を信頼しようと思います」と。
感謝して信頼・・・どこかで聞いたフレーズ。
ゲストハウスを愛する人々は、思いやりがあるはず。そこに宿泊希望をする人たちは、自分自身の体調をしっかりと考えて、無理、無茶をせずに来てくれるはず。
そうだよな。そう。
私たち夫婦は、何かを探して旅をする旅人に一泊の宿を提供することに楽しさを感じながら仕事をしてきました。
江戸情緒の中で、現代の効率一辺倒な時間軸から距離を置いて宿泊してもらえれば、きっと気持ちがリセットできて、明日からの元気も出てくるはずです。
信頼や感謝を置き去りにしてまで、安心安全が必要だから旅人を受け入れないのはどうなのか?我々は、細心の注意をして、その時々の状況を自ら判断しながら、前に進もうと思います。
ゲストハウスオーナーは、みんな素敵な人ばかり。教えてもらうことが、多いです。本当に感謝。
そんな人々と、一緒に苦境を乗り越えられたら、いい意味で信頼が醸成されるのでしょうね。
そのためにも、Go To などを仕掛けてみます。
ゲストハウスMADO
大島